ディレクターが書いた、ディレクションの本
まだお会いしたことがないが、
どこかで会いたいし、お話ししてみたい方、田口真行さん。
たぶんCSS Niteつながりのみなさん経由で知って、主催されているオンライン動画を見たりしている。
ディレクターという仕事はおもしろいし、誇りを持っている・・というと重たいけど、世の中に役立つ良い仕事だなと思ってるけど、この人もそうなんだな、と勝手に共感して興味を持っていた。まだ聞いていないけど、CSS Niteのベストセッションにも選ばれたらしい。
と、いう前提があったので、
田口さん著書の「ディレクション思考」をポチって読んでみた。
スーッと読めて、後から効いてくる
ジャケ買い的に買ったので、中身は知らなかったけど、
ディレクションについて役立つノウハウが書いてありそう、という期待があった。
が、結論、直接的なノウハウはなく、主な内容は書籍のタイトル通り、「思考」。つまり考え方だった。
具体的な事例があるわけではなく、ディレクションをする上で田口さんが重要だと考えていること、フローとその各ステップの役割が主な内容。
しかしそんなことを見透かしたように、あとがきでは、
本書を読み終えた今、あなたの頭をよぎるはきっと、「で、どうする?」という具体的な方法だろう。
と書かれていた。
こんなことを言うと失礼な物言いだけど、ああ、頭の良い人だなと。
その一言でこの人の話は楽しいだろう、会ってみたい、という気持ちを強くした。
もう何度か読み直すだろうし、会社のスタッフにも勧めようと思う。
しかし常々思うのは
ディレクションの正解が知りたい、ということだけど、
そういうわけにはいかないようだ。
どこまでも良くする手段があって、
ちょくちょくくじけるけど、新しい発見があって、
楽しい仕事。
ウェブディレクターさいこう。